冬かもめ空のさみしさ撫でてゆく
リバーサイドパークを歩くのも気持ちいい。これはマンハッタン島の西側を南北に流れるハドソン川添いの遊歩道。ハドソン川は、探検家、ヘンリー・ハドソンに因んで名付けらた川で、500キロ余の長さを持つ。川の南端近くのこのあたりからは、対岸にニュージャージー州、北に遠くジョージワシントン橋が見える。訪れる度に違う水の色、風の色。
俳句仲間の提案で、先日このハドソン川の上流に行く機会に恵まれた。 グランドセントラル駅からニューヨーク周辺の地域へ伸びる鉄道、メトロノースに乗って北に40分。そこから車で1時間程で目的地のポキプシーへ。ハドソン川はすぐ目の前。紅葉の彩りに縁取られた川。その豊かな川幅にかかるミッド・ハドソン橋を渡る。時折、川沿いの線路を走る長い長い貨物列車の音。晩秋の川風は紅葉の甘い香りに満ち、その中にやがて来る冬を予感させる鋭さを孕む。橋を渡りきる頃にはすっかり心身の洗浄完了。