2014年9月4日

ゆく雲に象の鼻伸ぶ芒かな

 お遊戯の時間。音楽にあわせて、周りのみんなが踊っている。私は指をしゃぶってひとり、からだのうちがわにある穴を見ている。穴のむこうには明るい日向があって、誰もいないブランコが同じ速さで運動を続けている。
 指しゃぶりによって意識はひとつの流れになって、ブランコは動き続ける。ときどきお遊戯の音楽が聴こえて、ちょっと体を揺らしてみるけれど、また私は静かなブランコの律動にもどっていく。