2014年11月30日

生きて過ぎる三十才や羽根布団

いつか

昔、僕は三十才くらいで死ぬんだろうなとぼんやり思っていた。
それは、半ば決意のようなもので、
人生の中で純粋な意味で頭が一番良いのが二十才前後だから、
あとは余力で十年くらいは生きられるだろうけど、
その後醜態を晒す位なら死んだ方がよいと思っていた。
でも、色々あって今はまだ死ねないと思うようになった。
もう少しで三十才。
今後ともよろしくお願いいたします。

初蝶やわが三十の袖袂 石田波郷 『風切』
夏にして槙静謐や三十才 藤田哲史 『いちじく』