2011年7月2日

はじめからたどりなおす彼の背骨
  
昨日にひきつづきこんにちは、ノニノニです。

信じられないことに、我が飼い主御中虫には恋人が存在する。あのような高慢を絵に描いたワガママ娘、坊主頭にゴスロリ服で平然と町を歩く30女に恋人がいるとは驚きである。そのうち愛想が尽きて捨てられるのかもしれないが、今のところは月に数回嬉々として彼氏の家に泊りに行っている。どのくらい嬉々としているかというと、私の餌を補充するのを忘れてラララと出かけてしまうぐらいだ。ちなみに虫が不在のあいだは虫の弟氏が私の世話をしてくれる。なんというありがたい弟、虫はもっと反省せよ。

さて、俳句である。
  
はじめからたどりなおす彼の背骨
  
これは兎の私でもなんとなく察しがつく。虫お得意のいちゃいちゃ俳句である。まったく盛りのついた虫ほど始末に負えないものはない。などとぶつぶつ言っていたら、玄関がガラガラと開いて、
「ち・がーう!」
と怒鳴りながら虫が帰ってきた。

「え、ちがうの?」
「うん。これはサクマさんのことをうたった句だよ」
「サクマさんって誰?」
「知らないの?プロのダンサーで、虫の身体的お師匠だよ」
「ふーん?」
「佐久間新 でググったらいろいろ出てくるよ」
「そのサクマさんと虫と何の関係があるの?」
「以前同じパフォーマンス集団にいてね、あたしは時々サクマさんと一緒に踊ったりしてたのさ。それから身体の部位を繊細に感じ取るレッスンとかもしてた 地下室で」
なぜ地下室…!?と思ったが、深く聞かないことにする。
「マアあれだね、そんななかでサクマさんの背骨を執拗に触る機会なんかもあったのよ。大変興味深かった」
「つまりこの句にはエロの欠片も無い、と」
「うむ。しかしそのうち彼氏の背骨も触ってみる所存である」
  
真相を知ると、ちょっと肩すかしですね。
  

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