アメーバのひろがりに凩のいろ
初め、何なのか分からなかったのだが、
いや、干からびた草の塊、だと思ったのだったが。
ぺしゃんこに潰れていて、それがさらに乾いたから端からはらはらとほぐれているのだと思ったのだったが。
そのとき、
私の目はその一角に、薄赤いものを見た。
薄赤いものは私の目のなかで三つに割れ、たちまちに立つ、地面に立つ鳥の脚となった。
何かを条件反射的に悟った私の目は、すかさず、その塊の反対側の端に頭部を探しはじめた。
……あった、眼だもうほとんど消えかけているがそうこれは眼だ、鳥の眼だ。
そう、
これは平たい草の塊ではなく、鳥。赤い脚をした鳥の骸。
それがぺしゃんこに潰れて、干からびたものだったのだ。