2015年4月16日

物狂ひいつしか猫の恋に寄る

恋や嫉妬や不安、嘆き、悲しみ等々人間の様々な感情と歌う今様は、それゆえに、「教化」の歌としてではなく、「われら」の平明率直な現世への不安を歌い、救済への祈り、願いを歌う歌として結実し得たものと思われる。

沖本幸子(2006).『今様の時代――変容する宮廷芸能』東京大学出版会 pp.174