2015年6月26日

夕焼けは父祖住む大地より差しぬ

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その後、ふたたび判官館のアフンロパロを訪れた。前の日より、家から供え物やイナウを持ってきていて、再びイチャルパを行った。またうっすらと虹が出て、先祖が届いたことを知らせてくれたのだとレラさんは笑った。
静内にあり時々あけているのだというアイヌの民芸品や薬草などを売っているレラさんの店についていった。すぐ目の前に海が広がっていて、堤防に座って日が沈むのを見ていた。体の芯に届くほどのまっすぐな色だった。レラさんの元で過ごす最後の夕日だった。