冬の虻滅ぶシェイカーをふる窓辺
愛媛新聞の一面(11/3付)に漱石関連の記事が載っていた。「一対ぴったり半世紀ぶり」という大きな見出し。
記事の内容はざっと、漱石が門下生の松根東洋城に愛用の印章「漱石山房」を割り印した一対の短冊を贈った。その二枚の短冊が半世紀ぶりに再会したというもの。大きな割り印がピタリと一致している、二つの短冊の写真が掲載されている。
句は「反橋の小さく見ゆる芙蓉哉」と「日に映ずほうけし薄枯れながら」。坪内稔典さんによる句の解説と「(漱石の)遊び心に満ちている」という言葉を紹介している。
一枚を保管する惣河内神社へ、つい先月出かけたばかりなので、しばし見入った。神社の敷地には、東洋城が一年余りを過ごした「一畳庵」がある。
田園の広がるこの地を散策していると「奉女中」と彫られた不思議な石塚や洒落た小さな石の祠が見つかったりする。東洋城がここを気に入って句作に打ち込んだというのが納得できる。