2016年4月7日

地下鉄のMといふ冬灯かな

2月4日(日)。昨夜のカレーを温め直していたら、電気のブレーカーが落ちる。こちらは夜明けが遅く、8時を回らなければ明るくならない。今日は、ルーブル美術館の無料開放日に当たっていて、少し早起きしたのだった。薄闇の中では、ブレーカーのスイッチがどこにあるかわからないので、シリアルとプリンで朝食を済ませて出掛ける。ぶらぶら歩いて行って、開館前の行列の後ろについた。聞いていた通り館内は広大で、パンフレットを頼りに有名な絵をざっと観てまわる。思いがけず、見覚えのあるショパンの肖像画を発見し嬉しくなる。
昼食をとりに帰宅。ブレーカー問題も解決しなければならない。どう考えてもこれだと思うボタンは、固くて押せない。ほかを探したりもしたが、再度はじめに戻って渾身の力で押したらパッと灯りがともった。拍手。
午後はモンパルナス駅へ。ポルトガル行きのチケットを手に入れたかったが、たらい回しにされた挙げ句、国際列車の窓口は日曜日のためお休み。文句を言いたくなるが、浴びせてやる相手もいない。明朝早く来ることにして、モンパルナスタワーに登る。パリの街はこぢんまりしていて、写真で見たことのある名所が一望のもと。やがてエッフェル塔のライトアップが始まった。
今日の俳句は、15年前の作。