2016年9月23日

少女いつも何か待つ顔棗の実

旅をした気分になる本として繰り返し読んだのは、秋玲二『日本のんびり旅行』(さ・え・ら書房)と山口瞳『草競馬流浪記』(新潮文庫)だ。タブッキ『インド夜想曲』(白水Uブックス)も好きだったが、人に貸したまま戻ってこない。その人は短期間だがレコード屋に勤めていたので、この本のことを思い出すとその人を思い出すと同時に村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)に出てくるレコード屋に勤める女の子のことを思い出す。