2017年1月22日

十字架に絡みつきたる枯葉剤

詩人の音楽に対する反感は、音楽家たちの現実感としては理由なく、又、詩と音楽の親近性を説く一般の常識から見れば不可解である。けれども音楽の究極の理想は、つねに詩人の音楽に対するかかる反感の中に生きているのだ。  小野十三郎『詩論』124