2017年9月3日

ひんやりと斬る彗星の尾を曳いて

●石の来歴●

石の〈かたち〉はどれも美しい。

このレムリアン・シードのオールド・ストックは、だいたい一万年くらいの大きさ。自分は石のことって何も知らないんですが、これを下さった方によると、

「これはレーザータイプと言いまして、爪で軽く叩くとキンキンと高い音がします。普通の水晶はぼこぼこという音です。レムリアンでもレーザータイプでなければぼこぼこという音です…」

「またこれは、全く磨いていない、採掘されたときの状態です。微細な疵は昌洞の中で折れた時にすでに疵ついていたものでしょう。お尻の折れた部分は触ると解るように、すでに再結晶、自己再生(セルフフィールド)していますから、かなり昔、数千年前から数万年まえに折れたものと思われます。この大きさで一万年くらいと申し上げましたが、ここまで育った後、昌洞内で折れて、お尻がある程度自己再生して、何万年経ったか何億年経ったかは誰にもわかりません…」

ですって。ほんのちょっと、タルホの小説を読んでいる気分になりましたでしょう?