2017年9月2日

グリセリン・ソープに透かす伊賀の月

●下界を覗く●

ストームグラスは19世紀に航海士等が使用していた天候予報の道具。樟脳やエタノール等をガラスに密封したもので、ガラスの中の結晶の〈かたち〉から天候を予測します。

結晶と天候との厳密な科学的相関性は今もって解明途上です。

水のしずくの〈かたち〉の中に、気象をデザインする結晶の〈かたち〉が生まれる。てのひらに乗せると、まるで天界から下界を覗いているような妙な心地がします。