マーメイドの忍者服干され秋澄めり
●エログロ●
ストックホルムの街が自分の肌にあわなくて、びっくりしたことがあります。かれこれ10年以上前の話。
行くまではすごく楽しみだったのに(初めての北欧!)、数日街を歩くうちになんだか清潔すぎる雰囲気に息が苦しくなり、ついには過呼吸になって大通りの真ん中に座り込んでしまった。こんな体験は外国を旅していてはじめてだったので、本当に衝撃でした。
幸運なことに、そのときストックホルム現代美術館で開催されていたのが「ポール・マッカーシー展」。展覧会の看板が見えがとたん「助かった!!!」と思いいそいで中に飛び込みこむと、果たしてそこはエログロの渦、渦、渦。普段エログロには全く執着していないのですが、あのときだけは、名湯につかったような安堵感がふわーっとカラダ全体にひろがり、
「うーん、効くぅ。…」
と思ったことでした。
あ、追記。たとえ清潔ぎみでもストックホルムは大好きです。同様にアレルギー持ちだけれど蟹と海老もやめられません。