2017年12月1日

重ね脱ぎせる女のトルソ捩れ伸ぶ

総合誌から俳句の依頼がくると、俳句だけじゃなく、添え物的にミニエッセイとか作句信条を求められることが多い。ミニエッセイはよいとして、作句信条が困る。毎回同じことを書くのも芸がないので、その都度考えるのだけど、なんせ同時に自分の俳句も発表しているわけで、「言ってることとぜんぜん違う俳句じゃねえか」と突っ込まれるんじゃないかと思うと、あんまりかっこいいことも書けない。
そういうわけでさいきんはなるべく素直に穏当に書いているつもりなのだけど、むかしは恥ずかしいことを書いていた。北溟社『新鋭俳句アンソロジィ2007』に寄稿したものだと、いきなり出だしが
「俳句は100%欲望だ。混じり気なしの純粋な欲望だ。」
である。熱いが、意味不明だ。