2012年7月9日

蝙蝠を連れブラジャーを売りにゆく

予言

音楽。これについては、ですねえ、例えば、なぜにかくまで音楽というものに魅了される
のか、いろいろ考えるわけです。 

モーツァルト、あるいはバッハは十九世紀の政治理論のすべてに先んじて、しかもより優れて、ブルジョアジーの調和(ハーモニー)の夢を映し出した。ケルビーニのオペラには、テキストにまでは至らなかった革命の息吹がある。ジョプリン、ディラン、そしてヘンドリックスは、如何なる危機理論にもまして、六〇年代の解放の夢を語る。ヒットパレード、ショービジネスといった、今日の軽音楽の規格化された生産物は、欲求の抑圧的方向づけ、その将来的な形態の嘲弄的予言的なカリカチュアである。

ジャック・アタリ『音楽/貨幣/雑音』 金塚貞文訳 みすず書房 1985年 p6

 これはあるな、と。