をとこしか愛せぬをとこ蛭およぐ
プロ
阿佐田哲也/色川武大が、何のエッセイだか失念しましたが、こんなことを言っていました(記憶違いはご容赦)。
自分は麻雀のプロだから、絶対に負けるわけには行かない。
でも、負けそうなとき、挽回不可能なときがある。どうするか?
答えは、「トイレに行くふりをして逃げる」でした。
ああ、これこそプロだな、と。負けてカネを支払うことが許されないのがプロ、という覚悟が、ぐっと来る。
全戦全勝を吹聴するプロは、きっとニセモノです。負けるときは潔く、というプロは、美しくはあっても、コクが足りない。
トイレの小さな窓に、あの大きなアタマをねじ込むようにして逃走をはかる阿佐田哲也/色川武大を想像して、うれしくなってしまいます。
