2012年7月24日

をとこしか愛せぬをとこ蛭およぐ

プロ

阿佐田哲也/色川武大が、何のエッセイだか失念しましたが、こんなことを言っていました(記憶違いはご容赦)。

自分は麻雀のプロだから、絶対に負けるわけには行かない。

でも、負けそうなとき、挽回不可能なときがある。どうするか?

答えは、「トイレに行くふりをして逃げる」でした。

ああ、これこそプロだな、と。負けてカネを支払うことが許されないのがプロ、という覚悟が、ぐっと来る。

全戦全勝を吹聴するプロは、きっとニセモノです。負けるときは潔く、というプロは、美しくはあっても、コクが足りない。

トイレの小さな窓に、あの大きなアタマをねじ込むようにして逃走をはかる阿佐田哲也/色川武大を想像して、うれしくなってしまいます。