2013年7月28日

effervescing
a liquid meal
just liquidated

意訳:液状化され流動食や発泡せる

流動食は、消化器等の重体疾患、口腔や消化器の手術前後、あるいは乳児の離乳食に提供される食事である。症状や目的にもよるが、一般にはスープ類(野菜ベースやブイヨン・ベース)、果汁、果汁で作った氷、その他氷菓、ゼリー、重湯、卵黄・卵白、牛乳などが利用される。つまり、食材は限定されないが、質感と用途によって「流動食」という食事が定義される。食材によっては最初から液体ないし半固形であるが、掲句のように固形だったものが液状化されて流動食として提供される場合もあろう。ただし、その際に泡は浮かんでも、発泡するまでの事は滅多にあるまい。

原句は13音。韻律もより先に発想を優先させた場合は表現が長たらしくなってしまう事もあるが、今回は妥当な長さに収まった。和訳の方も同様であり、七七六で、ハイク的リズムは一応保たれている。ただし、原句も和訳も修辞には乏しい。しかも、原句は強いキーワードにも乏しく、もう少しパンチの効いたに語彙がほしかったが、結局は浮かばなかった(浮かんだのは作中の泡だけ)。反省。

ちなみに、作者が好きな流動食は中国南方の「お汁粉」。緑豆、黒胡麻、杏仁等がベースに作られており、味蕾にも胃にも優しい。香港や台湾でグルメ三昧を繰り返して胃腸を痛めてしまったら、一食くらいはこの美味しい「流動食」を。