incessantly flowing out
characters from books
adipose from my soma
意訳: 書物より文字吾より脂肪流れでて
昨日は血液、今日は脂肪。痩せぎすである作者の体脂肪はたぶん不味いが(そもそも作者食材ではない)、adipose(動物性脂肪)は栄養に満ちており、肉や魚の脂身は美食家に愛好されている。大抵の日本人なら寒鰤、鮪、鮭のカマにある脂身の旨さには覚えがあるはずだ。鮪の大トロや豚のトロは愛好者が多い。健康には良くないが、フライドポテトや炒飯はラード(豚の脂肪を精製した半固体の食用油脂)を使わないと美味しくないとされる。ベーコンや生ハムも美味しさの秘密は脂肪の部分にある。変わったところでは、穴熊(鼬の一種)の脂身。融点が低く(捌いていると人の体温で融け出すレベル)、質感もサラサラとしており、味も佳いので、炒め油に向いている。
昨日は、原句はoodとentの押韻が決まり、和訳も原句の内容を犠牲にすることなく五七五に収まり、技術的には久々に安心できる出来であったが、今日は逆戻り、原句が良くない。原句には軽い押韻があるが、気休め程度である。リズムが悪い。発想が韻律よりも先に在ったせいであるが、英語の詩作では韻律が発想に先立っている方がうまく行く。和訳はややマシで、七七五と一種の定型に収まり、原句のincessantly(絶え間なく)とadipose(動物性脂肪)の「動物性」の部分も省略できた。「絶え間なく」と言わなくても、書物や作中主体の身体が空になるまで文字や脂肪が流れ続けることが暗示されているし、作中主体は一応人間であるから、「動物性」は言わなくて済む。