ありがたいものほど処理に困るものはない。というのも、口を漱いだり、雑煮にしたりするのは「若水」であって、「若水でありし水」ではない。「若水でありし水」は、もっと時間がたって、松過ぎ頃だろうか。何か息づいた生活が帰ってきてからのように思える。
カテゴリー: 安里琉太
安里琉太が、江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2016年5月連載。
安里琉太が、江渡華子・神野紗希・野口る理の俳句を読む。2016年5月連載。
ありがたいものほど処理に困るものはない。というのも、口を漱いだり、雑煮にしたりするのは「若水」であって、「若水でありし水」ではない。「若水でありし水」は、もっと時間がたって、松過ぎ頃だろうか。何か息づいた生活が帰ってきてからのように思える。