ペリットの白き羽毛や春の風 広渡敬雄

ペリットとは梟の吐瀉物らしい。食べたものの中で消化できなかったもの――小動物の骨や羽など――を、固めて吐き出すのだそうだ。ペリットにまじる白い羽毛は、梟の捕食した小鳥のものだろう。すでに食べられてしまった小鳥の哀れを、春風に吹かれる羽毛が体現している。

「週刊俳句」第357号(2014年2月23日号)、作品10句「ペリット」より。