割れる瞬間、一瞬だけその身を固くして、そして割れてしまったしゃぼん玉。しゃぼん玉が割れるのは本当に一瞬だが、その瞬間に、しゃぼん玉がしゃぼん玉であろうとして抗った最後の力が「一瞬固く」なのだろう。「割れる」ではなく「滅ぶ」という示唆的な語を選んだところにも、真理がのぞく。「固し」と終止形でとめるのではなく「固く」といいさしているところも、最後にサッと割れてしまった中途感を出す効果を担っている。
句集『出航』より。
割れる瞬間、一瞬だけその身を固くして、そして割れてしまったしゃぼん玉。しゃぼん玉が割れるのは本当に一瞬だが、その瞬間に、しゃぼん玉がしゃぼん玉であろうとして抗った最後の力が「一瞬固く」なのだろう。「割れる」ではなく「滅ぶ」という示唆的な語を選んだところにも、真理がのぞく。「固し」と終止形でとめるのではなく「固く」といいさしているところも、最後にサッと割れてしまった中途感を出す効果を担っている。
句集『出航』より。