集まつてだんだん蟻の力濃し  南十二国

個体ではなく蟻全体でひとつの生命体であるように見えてくる、大きな句だ。力という不可視のものが、蟻の群れという形象を借りて、眼前に在ることの生々しさを、真実と呼んでもいいだろう。

「鷹の百人」(2014年7月「鷹」別冊)より。