歳をとると、傷の治りも遅くなり、そもそも治っても消えない傷というのもできる。生後半年を過ぎた我が子はかすり傷は一日も経たないうちに治っていたりする。対して私は、虫刺され痕もそうだが、昔弟にひっかかれた傷さえも消えていない。そういった傷は、他の皮膚よりも薄く明るい色で、つっぱっていたりする。秋の象徴である赤蜻蛉があることにより、傷ついた部分に憂いを思ったりもするが、日を浴びるということで、明るくプラスの方向に導かれている。
句集『眞神・鷓鴣』(1996年12月 邑書林)より
歳をとると、傷の治りも遅くなり、そもそも治っても消えない傷というのもできる。生後半年を過ぎた我が子はかすり傷は一日も経たないうちに治っていたりする。対して私は、虫刺され痕もそうだが、昔弟にひっかかれた傷さえも消えていない。そういった傷は、他の皮膚よりも薄く明るい色で、つっぱっていたりする。秋の象徴である赤蜻蛉があることにより、傷ついた部分に憂いを思ったりもするが、日を浴びるということで、明るくプラスの方向に導かれている。
句集『眞神・鷓鴣』(1996年12月 邑書林)より