羽虫みな微塵のひかり冬の川  長嶺千晶

羽虫の羽は小さくとも、透明で角度によっては光を反射し、羽虫そのものがひかりであるかのように錯覚する。冬の川は、水量が他の季節よりも少ない。その静けさが、羽虫のきらきら感を際立たせている。

句集『雁の雫』(平成25年 文學の森)より