どんどんと視点を低い世界に持って行かれる。地面の上にいる「われ」から、われの足元の地面へ。そして、地面の中にいるもぐらへ。地面を挟んだふたつの世界が、共通していることは春を待っているということだ。言い古されている表現ではあるものの、立春が過ぎても実際にはとても寒く、今日も雪が降っている。本当の春を、暖かくなる季節を待っているのは、どの世界でも同じことなのだ。
句集『呼び鈴』(平成二十四年 角川学芸出版)より。
どんどんと視点を低い世界に持って行かれる。地面の上にいる「われ」から、われの足元の地面へ。そして、地面の中にいるもぐらへ。地面を挟んだふたつの世界が、共通していることは春を待っているということだ。言い古されている表現ではあるものの、立春が過ぎても実際にはとても寒く、今日も雪が降っている。本当の春を、暖かくなる季節を待っているのは、どの世界でも同じことなのだ。
句集『呼び鈴』(平成二十四年 角川学芸出版)より。