なうなう④

2015.3.25 本阿弥書店刊行
『関西俳句なう』より。

最近仲良くなった中西くんと立ち飲み屋で、いやー、新しい友達がなかなかできなくて、なんて会話を楽しみました。

あぁ、そう、なかなか出来ない?友達?いやー、そうだよねぇ、友達ってなかなか出来ないよね。

なんて言いながら、新しい友達が出来ないのが僕だけでないことにホッとして喜んだりしました。

根が暗く、人見知りで、僕に優しく、俳句が好きで、酒が好き。

僕はそんな人が好きで、そう言えば僕の友達はだいたいそうだなと。そんな友達が細々増えていったら楽しいだろうなと。

えーと、『関西俳句なう』の続きを読んでいきます。

船井春奈

街薄暑いわおこし550円

財布の中は600円。

日曜はこのところ雨なめくじり

日曜はサザエさんとなめくじり。

伊藤蕃果

あぢさゐの匂ひ苦しき通学路

あぁ、あの!通学路よ。

俳句などやりたかねえと秋に入る

と言いつつやります、もちろん。

初夢ののちの冷たき手足かな

そっと現実に。

花ざかり東京にゐて何もせず

コンビニに行くだけの日曜日が好きです。

立春や電話口より溢れ出て

春だ春だ春だー。

藤田俊

踏切が鳴って気付けば例の夏

あの夏、また来たあの夏。

丘という小高さありてホーホケキョ

となりの山田くん。

五月雨や佃煮の瓶倒されて

佃煮「ぐえ」

乘富あずさ

この男カラスのように泣いている

男はいつだって辛い。多分。

リンゴリンゴリンゴ声をあげて泣く

ポールポールポール!違うか…。

えーと

じゃ

ばーい