気だるさ。やはり、これはる理さんの俳句の特徴のひとつだろう。前回まで述べてきたように、積極的な断定と省略は、句から優しさを排除する。ここでいう優しさとは、読み手に対する優しさでもあるが、それよりは作者もしくは作中主体が偽造してしまいがちな優しさである。正直であるがゆえの気だるさ、とでもいうべきだろうか。
掲句。本来なら、ざりざりの砂糖醤油で餅を、食う。これは逆転がおもしろいからこうなったのではなく、本当にそうなのだろう。餅よりも砂糖醤油が好きなのだろう。砂糖醤油のざりざり感が好きなのだろう。満足げな表情がみえてくる。
素直な子、正直な子は、確かに。かわいい。