青空にセーター見せるような伸び   神野紗希

気持ちのいい句だ。冬の、引き締まった青い空がいっぱいに広がっていて、セーターを解放しているかのような伸びも、いっぱいに広がっている。どこまでも広がっていくような、そんな冬の明るさが気持ちいい。

11日間。紗希さんの句を読んできて、懐かしさみたいなものを感じました。誰もがもっている、記憶というより印象に近い、懐かしさ。その主人公は、限りなく少女に近い誰かで、少女らしさを武器にしている誰か。その少女がもつ自由さと強さが、なんだかうらやましかったです。

さて。今日で最後となります。

それぞれの作中主体の特徴を掴みたかったのですが、ところどころ作者と混乱してしまいました、反省点です。ただ、とても勉強になりました。
一ヶ月間、ありがとうございました。