確かに、松山には高浜港があって、海の玄関口になっている。これは高浜虚子の高浜とはまったく関係ないのだけれども、「獺祭忌」を取り合わせたことで、虚子の存在をにおわせる句になっている。「あれ、松山に来てみたら、高浜港っていうのがあるよ、これ、もしかして、虚子に関係ある?」という、どこかミーハーなかんじを読みとって、楽しくなる句だ。
星野椿句集『金風』(ふらんす堂、2011年1月)より。第一句集『早椿』から第五句集『マーガレット』までのアンソロジーに、『マーガレット』以後の6年間の作品を加えた、第六句集。ふらんす堂の書評ブログ「みづいろの窓」でも、記事を書かせてもらった。