木を守る人に木の添ふ彼岸かな  下坂速穂

週刊俳句254号より。

墓地というのは確かに木が多い。それは墓地が山の中にあったり、寺自体に木が多いという、ただそれだけのことかもしれない。その木々を守っている人がいて、それを木もわかっている。とても素敵な情景だが、木がその人に添う状態は実際には目には見えないものだろう。木陰だって、木が意思で作るものではないけれど、木を守っている人が木陰にいるだけで、確かに木になつかれているように見える気がするなと思い、共感する。