先日、友人の結婚披露宴で、新郎がこれから50年間よろしく、と無邪気に愛を込めて言い、
それを聞いて、50年でいいの?となんとなく悲しく思ったものだが、
この虚しさと、掲句は通い合うだろう。
永遠というものは100年ほどか、とつぶやく人。
数字を覚えたての子どもが、大きい数として100をあげるのとは違い、
ずいぶんと生きてきた大人が、これっぽっちのものとして100をあげているのであろう。
平仮名表記の音の心地よさが呪文のよう。
「冬ざくら」の健気ながらも儚い佇まいが、ぐっとくる。
リレー競詠33句「烏つやつや」(『俳壇 2月号』本阿弥書店、2013)より。
スピカ連載中の「わたくしごとぶるーす」も読み応えたっぷりです!