あたたかな野原や川辺で遊び「菫草」を摘んで手に握りしめている人。
それを「拳に活け」ると表現したところが新鮮でいて、景がしっかりと見えてくる。
手とは自由自在な存在であるが、花まで活けるとは。「拳」のかたさの頼もしく微笑ましい。
「しばらくは」という言葉から、そのあと、家の花瓶などに活けられることまで想像させる。
ささやかな菫を手にした拳のいきいきとした様子に春の明るさが伝わってくる。
『はじまりの樹』(ふらんす堂、2012)より。
あたたかな野原や川辺で遊び「菫草」を摘んで手に握りしめている人。
それを「拳に活け」ると表現したところが新鮮でいて、景がしっかりと見えてくる。
手とは自由自在な存在であるが、花まで活けるとは。「拳」のかたさの頼もしく微笑ましい。
「しばらくは」という言葉から、そのあと、家の花瓶などに活けられることまで想像させる。
ささやかな菫を手にした拳のいきいきとした様子に春の明るさが伝わってくる。
『はじまりの樹』(ふらんす堂、2012)より。