「17音+3」展示会~俳句・イラスト・切り絵のコラボレーション

(野口る理 記)

すっかりハロウィン気分の街を歩きながら、相模大野のnaruco cafeへ。

俳人・堀本裕樹さんと、
イラストレーター・田口トモ子さん、
喜利絵作家・佐藤仁さんの、コラボ展示会へ行ってきました。

音楽のごとくれもんの香りけり   裕樹

「音楽のごとく」と表現することによって、レモンの鋭い香りに奥行が感じられます。
イラストレーターの田口さん(ジャスミン、と呼ばれているようでした)の、
優しく涼しげな絵。どの作品も余白の使い方がとても素敵で気持ち良かったです。
この作品は、ノートの切れ端に書かれた俳句を、絵に直接ピンで留めてます。オシャレ!

秋の暮万の携帯電話鳴る   裕樹

「秋の暮」の心がざわざわするような雰囲気が「万の携帯電話」の鳴る情景に託されています。
喜利絵作家の佐藤仁さん(アロハシャツの似合う優しい方でした)の、
細かい細かい切り絵。とても緻密なのに大胆。どの作品もパワーがあっておめでたい雰囲気。
この作品は、切り絵をうっかり裏表を間違えて貼ってしまったそうです。
逆にその違和感が、作品にさらなる味わいを持たせ、そういったハプニングも込みで、作品だなと。

そして、スピカ3人で、堀本さんを独占して、お話をいろいろ伺いました。
俳句のことや、俳句を取り巻く現状、そして、これからのこと。
あれもこれもと図々しくもいろいろ聞いてしまったのに、
優しくお話してくださって、本当に感謝感謝です。ありがとうございました!
(本当はもっと写真を撮っていたのに、誤って消してしまった・・・。泣)

バックミラーの海消えて秋思かな   裕樹

一番のお気に入りというこの作品と、一緒にパチリ。

この「17音+3」展示会~俳句・イラスト・切り絵のコラボレーションは、
10月24日(月)までなのですが、
行けなかったのに行けなかった方、また行きたいという方に朗報!
11月8日(火)~14日(月)まで、
二子玉川の自然食カフェ万manson巽-cafe-でも展示があるそうです。
是非、足を運んでみてください!