昭和十五年七月二十八日、出口一男発行
相生垣秋津句集『白毫帖』
相生垣瓜人さんの事を調べに久しぶりに大久保へ。11時から4時までしか開いてませんのでとにかく忙しい。年表を睨みながら、出してもらう本、コピー、書き写すところ、もうとにかく阿修羅のように頑張ってますと…。
そういえば…、お兄さんってどんな方だったんだろう?
という事でちょいと調べてみました。相生垣瓜人のお兄様、はい
相生垣秋津(シュウシン)さん(1896~1967)は「ホトトギス」「玉藻」「葛城」「九年母」の同人として活躍されていた俳人でした。残念ながら図書館には『白毫帖』しか置いてなかったのですが、無いより良かった、読んでいきましょう。
南面に佛おはしぬ羽子日和
おはしぬと言うとなんだかありがたい
夕つづのまわりに羽子のあがりけり
淡い明るさが優しい
笹鳴や浅き山越なつかしき
ハーハー言わずに済むぐらいの山
寒紅のした唇のふくらめる
これ面白いですね、ふくらめるって書くとぷくうっとなったみたいで。
橙のうらおもてありころげたる
明るく、人生を楽しく
黄がちなる時のありけり庭の梅
黄がちじゃない時があるみたい
水かさのあがりし岸の猫柳
あー、水かさがあがっているなぁ、ぐらいの。そんなに深刻ではない。
松の枝にすわりし雉子や温泉の宿
結構驚くんじゃなかろうか、いや、おっきいでしょ。
春光のゆたかに放馬青華皿
前書は「古陶を観る」というのを見つけた時、あ、兄弟二人共絵や陶器が好きなんだと嬉しくなりました。
夜桜の柵の鎖にのりあそぶ
わあいわあい
夜桜の灯のともりけり森の中
美しい夜遊びなんてしてみたい
歳時記なんかで名前だけちょくちょく見かけるような気がしてた秋津さん、ちゃんと読んでいくと、うむ、魅力的です。
そんじゃ
ばーい