昭和59.1.21講談社刊行
『吉川英治全集 53』より
マクラで書く事ないなぁ、と思ってぼーっとしている時、ナイスなタイミングで電話をくださるのが村上さん。
留守番電話を聞くと美しい声で
「こらぁ、キリンめぇ、えっと…、まぁ、いいや」
ガチャン。
多分用は無いんだろうなぁと思いつつ電話をしてみると、昼の一時からどぜうで良い感じに酔っていらっしゃったみたいで…、10分ほど全文掲載したいような楽しい会話をして後
麒麟「今から僕、晩ごはんで、机にあったかいシチューが来たのでまた今度で」
村上さん「あー、電話を切ろうとしてぇ。」
麒麟「だってシチューあったかいのが」
村上さん「ジャガイモは入ってますか?」
麒麟「入ってますよ」
村上さん「ニンジン入ってますか?」
麒麟「入ってますよ」
この後が村上さんのセンスの良さ
村上さん「いいねぇー」
これがなぜか妙に可笑しい。
さて、何やろうかな、久しぶりに川柳やりましょうかね。良い本あるので。
吉川雉子郎の川柳やりましょう。ご存知小説家、吉川英治ですね。小説家としてあまりに有名で、川柳作家としての顔は、吉川英治ファンと川柳の世界の外ではやや弱いような気がします。
じっくりやっていきましょう、回を重ねるにつれ川柳のレベルが上がっていく様子が見れたら楽しいかと思います。
買ふ値なら之だと上の珠を刎ね
明治44年「日本」新聞、ちなみに井上剣花坊選です。算盤かぁ、時代を感じます。こういったところから始まった雉子郎の川柳がどう変化していくか見ていきましょう。
清盛も太閤も居ぬ京淋し
地味でいけねぇ
脳味噌が紫になる揚屋町
色々ある、若い頃。
古本を売りて富みたる夕心
色々ある、若い頃。僕今30歳ですが最近までこんな生活でしたよ。
寝返れば抜け毛が逃る枕元
ふわっとな。
放浪の破帽子を山羊に遣る
山羊「むしゃむしゃ」
鵜が吐いた物を美濃路で舌鼓
雉子郎先生「あぁー、この鵜が吐いたやつうめぇ!」とは言わないと信じたい。
駈落は金の無くなる所まで
行けるとこまで、あ、お金があるところまで。あ、愛のあるところまで、あ、お金があるところまで。
雉子郎先生、これからどんどん面白くなる、予定でございます。
じゃ
ばーい