昭和59.1.21講談社刊行
『吉川英治全集 53』より
最近疲れてます。俳句の原稿で疲れるならなんだか格好良いですが、珍しく仕事で疲れています。
そういえば僕、22から就職して今30歳になってしまいましたが、一度たりとも有休というものを使った事がありません。敦子姉さんが有休を使って句会に来てるのを見ると、それもどうかと思うけど羨ましい。
この僕が、この労働が下手な西村麒麟が、一生懸命働かないといけない世の中なんてのは、なんだか余裕がなくてイケナイんじゃなかろうか。
あぁ一生、こんな調子だろう。
人生は哀しくとも俳句も川柳もある、という事で雉子郎さんの川柳、今日はラスト。
落ちぶれてまだ鍵だけをたんと持ち
「落ちぶれてすまん」ってのがキメ言葉の漫画があったけど、今差別的で使えないかな。
金銀の中で貧しき飾職
今日が終わって明日が来る。
このさきを考へてゐる豆のつる
どうにかなれ。
春をただ男やもめのふところ手
男は黙ってふところ手。
せうべんの先を曲げるよ春の風
面白い事ないかなぁ。
悶々と蠅を叩いてゐたりけり
面白い事ないかなぁ。
年忘れおまへは帰る俺は寝る
そろそろ帰ってくれないか的な。
この道でいつぷくしよう小春かな
いつぷくとはほんに良い言葉。
子に甘く女房に甘くあられ酒
てへ。
というわけで雉子郎さん、九回で終わりです。吉川英治ほどの人気作家ならば、雉子郎川柳集とかで文庫本にして再出版すれば売れるんじゃないかなと思うんですが、出ないのかなぁ。
次、何やろうかな
ばーい