昭和32.12.15 新樹社発行
高濱年尾句集『年尾句集』
いやー、なんだか忙しい。僕が忙しいぐらいだから世の中の人はもっと忙しい事でしょう。いつも疲れていてお酒をちょっと飲んだらころりと寝てしまう。少しでも電車に座れるとすぐに夢の世界へ。句会も12月はゼロ回、無理。
まぁでも自慢になりませんな、皆忙しそうだもの、暇になりたいなぁ。電車に乗ると、ブツブツ言っている人がたくさん居ます、お疲れ様。
なんか、こう、疲れない、スゥ~とした句集が読みたいなぁ。あぁ、これこれ『年尾句集』これなんとも言えない魅力があります。読んでいきましょう。
大正五年
栗林たまたま松の幹太し
えぇ、たまたま。
昇れば昇るほど富士高し秋の雲
えぇ、高いなぁ。なんともまぁ。
大正六年
枯葉しかと小枝にあるや日の冬木
日の冬木のほのぼの感にお散歩を感じます。
雛の間更けて淋しき畳かな
あぁ、ちょっと、淋しいなぁぐらいの淋しさ。
仰ぐ銀杏を梅雨ほそぼそと飛べるかな
やはり散歩の時なんかに、ちょこっと思ったぐらいな事。疲れている時はこういう句が読みたくなる。
大正七年
水鳥の足舌の如く水の面に触れぬ
一読なんか変な魅力がある。ここをあーして綺麗に並びかえては、つまんなくなってしまう。
鴛鴦二匹波紋を曲げて進みけり
見てる。
月蝕終るや又光り見ゆる田の水
これも、あそこをこーして綺麗になるとか思ってはいけない。このリズムや良しです。
夜の町に使となりぬ汗の我
めんどくせぇ感が汗の我によく出ていて良い。
蝸牛みな動き居り雨の垣
これとてもリアルな良い句ではないでしょうか?「みな」がとても絶妙で好きです。
あぁ、疲れずにたまにタハハと楽しい良い句集ですな。じゃ
ばーい