短日やケバブ回され削がれ売られ   笠井亞子

「ケバブ」とは、肉の塊を串に刺して焼くというトルコ料理のこと。
街角で、回され焼かれる大きな肉の塊を目の前で削ってもらい食べることもできる。
バーベキューのようで、夏のイメージのある「ケバブ」だが、
寒く暗い「短日」と組み合わされ、動詞を重ねられることによって、
おいしい食べものとしてではなく、獣としての悲哀がより際立ってくるのだ。

「はがきハイク 第8号」(2013.12)より。