昭和47.3.1発行 浜口今夜句集『今夜句集』
「きりんのへや」の存在は結社の仲間にはほとんど教えず、静かに密かに書き続けてきました。日常こんな事があったとか、飲んじゃって大変だった、みたいな事ばかり書いてるので、心配かけるから、黙っていようと、280回以上たいして紹介もせずに書いてきました。
結構バレてきました。いやー、ばれてきました…。良い奥様なのねー、とかお酒好きなのね、とか相子さんって良い方なのね、とか磐井さんと親しいの?とか声をかけていただきます。
あと結社の句会に行くと、シミジミと、太ったねぇー、と言われます。僕も30代ですからね、太りもします。
サトアヤがこの前、デブはいかん、健康大切みたいな事を言っていたので、ちょっと、痩せようかなぁ…。
さてまさかの今夜句集十回目です。そして今回で今夜さんはラスト。
ねころべば海がかたむき日向ぼこ
いつまでも、ゆるゆるしたい。
見にきたる人のすくなき鯨かな
鯨なのに。僕なら行きます。
拾ひしはごんど鯨でこどもかな
今夜さんの瞳の輝きを想像しましょう。
双眼鏡雪山を引き寄せにけり
すげー。
雪女傘をあぐればなかりけり
居るような、やっぱり居ない雪女。そこが良い、そして小雪のようだと良いな。
つぎつぎにのむものおほし風邪の床
平仮名が水のようにするすると気持ち良い。
道の犬媚びてひれ伏す深雪かな
何気に面白いのは、道の犬ってところかも。
子供等の石投げてゐる時雨の田
こら。
旅たのし大根畑あをあをと
空気が綺麗そうなところが良い。
雑炊や田舎の夜は寝るばかり
それは言わないで。
みみづくのあまり構へば糞をする
まぁ、別に嬉しいはないけど。
牡丹の崩れんとする蟻せわし
ごそごそごそ蟻。
青葉より汽車あらはれてすぐに大
大っ!
蟷螂のおぼるる片手泳ぎかな
わわわわぁ。
瓢湖とてちいさき沼よ山笑ふ
好きな沼。
さて、今回で今夜さんは終わりです。歳時記や雑詠選集等でよく出てきますので注目してみて下さい。
ホトトギスって本当に色んな人が居て、みづほを調べていたら今夜さんが出てくるし、京童を調べれば越央子、夜半を巡れば俳維摩。実花さんなら必ず小時さんの名前に行き当たります。
次々出てきて面白いんです。
じゃ
ばーい。