有情だじょう。

平成24.12.25 角川書店刊行
大石悦子句集『有情』より

現在日曜の朝四時です。昨日の夜急に思い立って、松本に行くことにしました。

A子や起きなはれとゆらゆら揺すって電気をパチリと、ひゃあ眩しい、眠い、辛い、とバタバタと支度して、さぁ出発。

大石悦子さんの句集『有情』を読もうかな。たびたび読み返す大好きな句集です。

なづな摘む金魚の墓の辺りかな

確かこの辺あの辺り。

茶柱が立つたり鶯が来たり

嬉しかったり楽しかったり。

櫛その他柩のなかの春景色

寂しく美しく。春景色に救いがある。

金魚飼ふことの上手や老ゆるとは

大好きな句。楽しく老いたいといつも思っています、今朝も思いました。

投げよこすうらなりへうたん投げかへす

そーれ、うふふ、やーれ、あはは。

酒振つて焼く落鮎は二尾で足る

鮎は案外たくさん食べれません。あんなに美味しいのにたくさん食べると嫌になる。

蕪村忌の京に一日を遊びけり

蕪村忌ならでは。

墨の銘天平とある吉書かな

茶道具や刀なんかも銘があれば、へー、ほーと観る。銘大事。

枝蛙かくれ遊びのさきざきに

かくれ遊びは大人の遊び。

蕪大根旨くなるまで待つとせむ

旨くなるから待ちます。

初渚夢に踏みたるところまで

あぁ、この辺り。初渚。

秋草や鶉を恋のごと眺む

へうたんがあって鶉が出てくる、僕がいかにも好きそうで、実際好きな句集『有情』であります。

義仲寺の怠け添水や花の昼

確かに義仲寺のはなかなか鳴らない。

鯰捕るへうたんの種播きにけり

瓢箪鯰って好き。絶対無理なとこに遊びがあって良い。

秋はゆふぐれみづのあふみにをればなほ

夜はたつぷり浪の音(日本酒)あり。

流れくる桃を百年待つとせむ

ぱかっと開き僕桃太郎。

ほんとはあと三倍以上好きな句があります。

じゃ、今から松本へ行くので

ばーい