かな女かな 4

平成25.11.20 東京四季出版発行
『長谷川かな女全集』より

いつもの敦子さんがマスクをしてゲヘゲホゴホゴホと風邪のまま句会に来ました。

けれども皆一緒に句会をしたいので、帰れとは言いいません。まぁまぁ座りなよと。

で、飲み会はいつもの北千住、敦子さんは、温かいもの食べて先に帰るからと言いいつ参加。

けれども皆、敦子さんが帰ってしまうのは寂しいので心配をしつつも、帰りなよとは言わない。まぁまぁそこに座っていなよと。

結局最後まで飲み会に付き合った敦子さん。翌日別の飲み屋でも会ったのですが、元気になっていて飲んで歌って踊っていました。

長生きしてよ。

さて長谷川かな女の続きです。この全集、文章も年譜も面白く、皆無くなる前に買った方が良いですよ、多分一生遊べます。

青梅に弱き子猫の遊びけり

弱き子猫と遊びたし。

海月浮くや赤き水着を目標に

海月「ハレンチな水着から刺す」

秋興や苔這ふ亀をよびもして

おーい、ほーい。

もみぢの下に三つ居て皆白き猫

白き猫とも遊びたし。春草の猫の絵は黒猫ですが、なんとなく思い出しました。白猫は紅葉に合う。

連れ立ちて買ふ簪や初芝居

私もそれが欲しい、私も。

海月うつて遊ぶ赤黄の海水着

海月「畜生」

菊人形見に出し空の高さかな

気分よろしく。

冷笑をこらへ手袋はめゐたり

ふふん。

顔見世や近々見たる羽左衛門

良い席です、高い席。本が買えない時と歌舞伎が観れない時だけ、お金が欲しいと思います。

逢ふと思ふ人に逢ひけり冬の町

冬の町がまた良い。

冬さうびかたくなに濃き黄色かな

美しく、頑固に。

さて、次回から「雨月」に入ります。

じゃ

ばーい