平成14.6.30 富士見書房刊行
『飯島晴子全句集』より。
明けましておめでとうございます。年末は色々ありましてしばらくお休みしていましたが、そろそろ開始しようかなと。
年末は妻の体調がよくなく、妻の実家に一週間ほどお邪魔しました。
一週間、家事もせず、食事からお弁当も作っていただき、そして何より毎晩ごくごくごくごくお酒をいただき、大変お世話になってしまいました。
それはそれは食べて飲んで寝るだけですので、ちょっと前にしたダイエットなんか軽く跳ね返すほど太りました。
お世話になり過ぎてしまったと、年末は僕だけ一時的に家に戻り、30、31、1、と一人ですごし、どん兵衛やコンビニ弁当を食べてはぬくぬくと過ごしていました。そういうのも、たまには楽しい。
2日には、村上さんと帝釈天に。親より妻より先に会ったのが村上さん。鰻や刺身をむしゃむしゃ食べて、酒を飲みに街を変えようと、高砂に着くものの、二日からやっている店なんかない。灯が少ない、失敗、失敗、この街は駄目だ、移りましょう。青砥に行こう、あそこは間違いない、それぇ、とあらら、二日からやってる店なんかなく、お、○ーミアンがやってますよ、そこでいいや、え?並んでやがる、並ぶほどじのねぇ…、とまたうろうろ、日○屋がある、ここでいいやと、やっと入店。唐揚げにポテトサラダ、枝豆なんかをつまみながらお酒をごくごく。焼きそばがあるよ、え?村上さん食べるんですか?一口ぐらい食べます、じゃ、駄目です。チャーハンが食べたい。え?食べるんですか??二口ぐらい手伝ってあげます。ほらほら半チャーハンってのがあるのでそれにしましょう。半ってのは気焰が揚がらない。ふふふ、気焰が揚がらない、いいな、それ。で結局チャーハンをむしゃむしゃ、村上さんは本当に二口だけ手伝ってくれました。
いやー、デブだ。
デブに名人なし、とは村上さんの言葉です、気を付けよう。
ちょっと聞いてよ、こうこうこうでチャーハン食べ過ぎて気持ち悪い、と敦子さんにメールしたら
あんたも少しは学習なさい
と返信がきました。
そんな、正月。
あー、長い、長くなりました。
飯島晴子全句集をやっていきます。
『蕨手』より。
どこからとなく灯りだす雪の村
音のなるように、灯る。
旅客機閉す秋風のアラブ服が最後
目に残るその姿。アラブ服には秋風が合う。
秋の宿黒き仏間を通り抜け
暗き、ではなく黒き。冬ではなく秋。
うすうすと稲の花さく黄泉の道
うすうすの良さ。黄泉へはそれぐらいの道がいい。
白き蛾のゐる一隅へときどきゆく
狂おしい美を時々は。
冬の山畳を踏んで簞笥鳴る
何でもなさそうで、妙に印象に残る句。その部屋が、なんだか異空間のよう。
父母の氷菓の棒が手にのこる
こんなもの。
これ着ると梟が啼くめくら縞
梟は外か、それとも心の中か。
鴉多き谷なり雪で手を洗ふ
どの鴉とも目を合わさず。
いちにちのひかりがあそぶ秋の川
この瞬間のひかりにも命。
灰の音あつまつてくる涅槃像
あたたかに、静かに。
一月の血色わるいとなりの峠
気になる峠。
ぼろぼろの芹摘んでくるたましひたち
行ったり来たりするたましひ。
七月の薬草風呂に懸かる悪筆
様々なものが滲み出ている。悪筆がよく出たなと。
走る老人冬の田螺をどこかで喰ひ
メロスはむしゃむしゃした。
一月の白砂の寺長い顔で
色々とのっそり。
闇を出る婆はたくさん蕪持ち
強欲の迫力。
親の目に海鼠あふれてゐたりけり
取ってあげよう。
荒谷の身におぼえなき白障子
白障子は現実では無いかもしれない。そして時々開く。秘密の美。
飯島晴子はどきどきする魅力がありますね。
じゃ
ばーい