悌二郎やるぞお⑧

平成11.8.20 壱岐坂書房刊行
『篠田悌二郎選集』より。

この前ふと、「麒麟くんは俳句以外は何をやって過ごしているの?」と聞かれたことがありました。

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…何やってるんだろう。むしろ何かやってたかな…。俳句以外、俳句以外…。

テレビは好きじゃないし(目がチカチカする)、読書はほとんど通勤電車の中ぐらいだし、ラジオは聴かないし、囲碁将棋もせず、映画はたまにぐらい。服は何だっていいし、カフェなんかも知らない店は入らないし、うーん、何かないかな。

ギャンブルやらず、お姉さんの居る店に行くわけでもなく、カラオケは嫌いだし、パソコンは使えない。

うーん、あ、そうだ、寄席に遊びに行ったり、美術館に行ったり、あとは酒飲んで…。

あれ…、僕、さては結構暇だな。

『風雪前』の続きです。

客われに穀象ひとつあゆみ来る

ハロー、穀象。

穀象のゆくをゆかしめつつ忘る

バイバイ、穀象。

うちとけて涼しくなりし膝くづす

心涼しくほぐれ。

馬をりて馬のにほひの秋日和

馬ほど美しい動物がいるだろうか、と馬を見るたびに思います。

病まず経し身も秋風にそよぎ立つ

そより。

ながき夜のはじまる刻を客帰る

それぞれの夜長が始まる。

みの虫の蓑のなげきも聞き飽きぬ

第三句集からは調べの良さに可笑しさみたいなものが絶妙に漂っている気がします。

栗うまし剥いて貰ひてひとつづつ

ひとつ栗うまし、ふたつ栗うまし。うましが明るい。

面白い句集なのでもうちょっと続きます。

じゃ

ばーい