だんぺんいぜん

平成28.8.23 山河俳句会発行
山本敏倖句集『断片以前』より。

岡野泰輔さんの句集のお祝い会に行ってきました。

自分の好きな人が、僕の知らない色んな人の中でも人気者であることが、なんだかとても嬉しかったり、面白かったりしました。

パシャパシャ携帯で写真を撮ったけど、ほとんどがブレていました。
敦子さんと泰輔さんとしんさんがニコニコ写っているのが綺麗に撮れていたので良かったです。

あとは帰りの電車で亜美さんと「志」について熱く語りながら帰りました。なんだか吉田松陰みたいだけど。

亜美さんの写真も撮ろうと思ったけど、高速回転されてブレてしまいました。亜美さんはなかなか撮れない。

楽しい一日でした。

さて、山本敏倖さんの句集『断片以前』を読んでいきます。

まにゅあるどおり馬と佐賀県

まにゅある、のちゅるっとした感じと馬と佐賀県。

曝書からてろてろ落ちるわたしかな

てろてろが、液体みたい。

きりぎりす職業安定所まで

安定したい。

お正月顕微鏡まで走ります

私が走る。ミジンコも走る。

桜鯛さて音階はなぽれおん

ドレミファなぽれおん。

六月にばずーか砲を練っている

梅雨時期の。

みししっぴいという秋を手に入れる

好きな句。音が跳ねていて気持ちが良い。

すぐ隣が一番遠い秋の暮

何をする人ぞ。

寒鯛の表現力はぷらちな

これも好き。ぷらちなの豪華感が良い。寒鯛のメカっぽさが合う。

靴屋の前は山椒魚でいっぱい

はんざきがいっぱーい♪

鮟鱇の口の中から戻りけり

恥ずかしながら帰ってきました。

隣まで千年かかるおぼろかな

おぼろは焦らない。

一秒を一秒かけて年明ける

二秒には二秒かけて。

初蝶のすろーかーぶは運慶

すろーかーぶをもう一掘り。

なまこのじゅーすわんぽいんとれっすん

ミックスジュースみたいでなんか楽しい。なまこのジュースは嫌だけど、しょっぱそうだし。

にっぽんの形に曲がる胡瓜かな

にっぽんの変な面白さ。日本じゃ普通の句になる。

月山のおおむらさきは前兆

ガッジーラ(ゴジラね、まだ観てないけど)。

十一時の時計を見たら十一時になる

なる。

不思議な句集でした。ちょっと普通の句集に飽きた方とかオススメです。

じゃ

ばーい