H.28.6.25 角川ソフィア文庫
『飯田蛇笏全句集』より。
最近、 洋館巡りをしようと都内やら横浜やらをうろうろしています。
結構ウキウキするので、 多分僕は洋館が好きなんだろうと思います。
いつの日か外国にも行くことがあるんだろうか、いやいや、 やっぱり行かないだろうな、行った方が良いんだろうけどなぁ…。
とか思いつつ、今日も白湯を飲んでいます。
さて蛇笏の続きです。
日常の嘆きに狎れつ冬に入る
大なり小なり色々ある。
ゆく水に暮春の墓の映りけり
「ゆく水」が良い。ゆらゆらと墓その他を。
父祖の地に苔なめらかに椿落つ
椿ころころ。
乳牛のめをほそめては薔薇を嗅ぐ
好きな句。よろこびがある。乳牛と書くと貴婦人のようで良い。
高波にかくるる秋のつばめかな
昔から大好きな句。そもそも秋の燕が好き。 なんだか勇気が出てくる。
さむざむと日輪あそぶ冬至かな
冬至ですから。
初みそらおほらかに国挙げて戦へり
こんなことを詠まなくても良い時代でありますように。 めでたさが、恐ろしい。
なきむしの水仕につもる夜の雪
しんしんと。あかぎれに、なりませんように。
次回より『心像』に入ります。
じゃ
ばーい