岸本吟一編『川柳全集4岸本水府』(構造社出版、昭和56)
今川乱魚、大野風太郎監修『岸本水府の川柳と詩想』新葉館出版、平成20)
『十人百話9』(毎日新聞社、昭和49)
東野大八著、田辺聖子監修・編『川柳の群像』(集英社、2004)
別にこんな夢を見たシリーズではないけれど、スペインをうろつく夢を見ました(僕にはもちろんパスポートなどない)、なぜか最悪に気分が悪く、汚いトイレに駆け込み、ぐえ~と吐いて、あぁ地獄だ、この世は地獄なんだ、と呟きながらトイレのドアを開けると・・・
パンっ!とクラッカーが鳴り!?外は限りなく明るい世界、こっちこっちと美女に手を引かれて行くと、そこにはAKB48の主要メンバー七、八人(しか僕の脳は想像できなかった)が!?
なぜかメンバーがそれぞれの手にカップラーメン(なんて可哀想な想像力)を持っていて・・・
AKB48達「さぁきりんさん、誰からカップラーメンをもらう?」
あぁ良いなぁ、ずっとこの世界でカップラーメンをズルズルやりながら暮らして・・・
ガバリ!と起きて(三鬼的)、いやいやいやいや、僕は中学生か、カップラーメンって!?畜生め、馬鹿にしてやがる、良い事、何か楽しい事をしなくては・・・、変な夢ばかり見てしまう、僕はもう28歳じゃないか、ねぇもうタハハ。
というわけで、岸本水府の二回目です、最近川柳の調べ物をしていると、よく笑うようになりました、うん、体に良いのかも、川柳、僕は俳句の人だから川柳の人が良いと思う部分とは大分ズレがあると思います、できたらそのズレを面白いと思ってもらえたら嬉しいです。
辛い、苦しい寂しいあぁ嫌だ嫌だ、を毎日積み重ねていくのが大抵の人の人生です、ただその分、良い句を見ると、あたたかーな気分になります、今日も明日もなんとかやっていこうと思えます。
水府はんの句を読んで、悲しみをタハハと笑いましょう。
さ、読むぞい!
友だちはよいものと知る戎ばし
戎橋が良いですね、ここは日本橋じゃない方が良い
洗濯をしてゐる川が名所なり
ははぁ~、ほぅ~ここが、という感動はは住んでいる人にはあまりない
子を生んだ路地の女のよごれた眼
ジロリと見る眼の力強さ
石田波郷には、「六月の女すわれる荒筵」があってこれも力強い
きれてからちと用のある恐ろしさ
ちとがね、絶妙、言い出しにくい「ちと」の用事
聞き流すつもりで三味を膝に取り
あんた、またそんな事言って
いやぁ、酔って言っとるわけじゃねぇんだ
と演歌のマクラのような会話の後で三味線を手に取る。良いですね、こういう優しさが良い。
町人の心で越える焼けた橋
昭和20年の作です、やったるで、負けるもんかの心が良い
母の手を引けば皆見るやめてみる
なんかわかるなぁ、ものすごくリアルで、心が小さな針でつつかれたようにチクッとする
楽しかつたたらいに名前書いた頃
大きくでっかい文字でね
新郎のヘタなかしわ手それもよし
優しいだけで良いじゃない、ね
三味線を逆さに持つて稼ぎに出
そんな人を嫁さんにもらい、家で飲んだくれて俳句を作り、文句を言われ、芸事に口を出すかぁ!とちゃぶ台をひっくり返すのが夢です。
・・・嘘よ、そんな冷たい眼で見ないで
帰りたいから相槌をうつておき
あるある、あ、僕にはないけどね、ちゃんと聞いてるよー、なんて
春は汽車に乗つてうれしい紙コップ
大好きな句、明るくてとっても楽しそうな春の旅
旅の俳句だと、星野立子の、「桃食うて煙草を喫うて一人旅」が大好き
ことしはいいぞ大盃をぐつと干す
これも大好きな句、酒も句もたまには景気良くね!
ハッタリの店の最後のベニヤ板
面白いですねー、大阪を想像すると余計楽しい、これぞ商人のド根性
遠くからうれしい手紙渡される
明治44年、水府19歳の句、なんとも可愛い句ですね、あぁ19歳、僕にもそんな頃あったかしらん。
あ、そう言えば、俳句の世界では『手紙』という同人誌が創刊されたらしいです、おめでとうございます、この水府はんの句のような雑誌になると良いですね。
岸本水府の句、どれも良いなぁ、うん、今日も頑張っていこうっと。
では、バーイ!今夜は良い夢が見たいなぁ