六大家って知ってっか?川柳の話だよ 「第8回 待ってましたの麻生路郎4」

橘高薫風編『川柳全集2麻生路郎』構造社出版、昭和者54
「川柳雑誌」「川柳塔」1000号記念出版『麻生路郎読本』川柳塔社出版、平成22

今ここは神保町23時12分、さて僕は家(遠い)に帰りつけるのかな・・・、今日は風邪薬を飲んだあと赤ワインを少々、今にも膝が左右にかくかくしそうで、景色はなんだかグリングリン揺れます、最近きりんのへやで不思議なのは、お酒を呑んだ時や、ものすごく眠い時に書いていると、意識がなくなるパタンと眠った後、朝になると意外や意外、何らかの文章が完成している事が多いのだ、なんかよくわからないままに書き終わっている文章・・・、その出来がまぁなんというか良かったり悪かったりなのだ、はっ!ここは九段下23時16分、大丈夫、寝たりしないさ、きっと帰れる、今日はひどい風邪をひいててですね、もうね、何が何やら・・・、まだまだ寝なけりゃ帰れる時間です、およっ!?
およおよおよ、今新宿駅です、これな

↑という文章が朝起きると書きあがっていたんですが、覚えがほとんどありません、みなさん、風邪薬とお酒を一緒に飲んだら危ないですよ。

さーて、川柳やろうかね、あ、今日路郎さん最後だ、みんな路郎さんの事好きになってきましたか? よし、出発ー!

二階を降りてどこへ行く身ぞ

代表句の一つです、カッコいい~、僕も言ってみたい、あ、二階なんてなかった

冬は尖って 金のこといふ

あぁ、切ない、路郎さんは川柳を職業とされていたので、家族も含め生活に苦労したみたいです、芸事であっても家族を泣かせるのは覚悟をしてもなかなか・・・。

書斎はいいが ゐた事はなし

お茶目、路郎さん家族大好きなので確かにあまり居なさそう

貧しさに だんだん仲がよくなつて

悪い事ばっかりじゃないのさ

なすびも おばあさんも 小さくなつてゆく

このおばあさんがなんだか愛しい

春の僕ただ良寛をこころざす

春の僕、って言い方がすごく可愛いですね、これも有名な句です。

時計がとまつた淋しさですよ 僕にも

その後へへっと淋しく笑うのかなぁ

云ふだけは云へ云へ 若さ失ふな

そうだ、じゃんじゃん云っていこう!

死んだそうなと簡単に片づける

「簡単に」にやるせなさが出てます

男ばかりで虫のいい話かな

可愛いじゃないのさ

だまつて呑むは惚れているなり

おぉ!自信たっぷり、男前だなぁ。

酒なんか呑んでいられぬ酒を呑む

その通り、やってらんないのさ

写真だけやうやう呉れただけのこと

可愛いあの娘、元気かい、ってな具合かな、昔は皆純で良いですね。

愚かにも 顔見にゆけば 雪になる

綺麗だなぁ、三島の『春の雪』を思いだしました

雲の峯という手もあり さらばさらばです

これが実は辞世の句、最後の最後までカッコいい人です

どうですか?麻生路郎好きになりましたか?路郎さんは句も良いですが、人物がとってもユニーク、きっとお弟子さんからしたら、怖いけど大好きな、というタイプの先生だと思います、とにかく二人目、麻生路郎さん無事終了でございます。次は誰にしようかな・・・、そんじゃ、バーイ