モテキみたいにキョシキって言ったら虚子忌みたいだね 5

今電車の中でゆらゆらしています、楽しかった句会のあとで、中華なんて食べて、そのあともう一軒行ってですね、なんて言うかとっても良い気分なんですよ。 明日になったら今書いている内容を、きっと何も覚えていないだろうけど、それでも電車の中で何か書いておこう。

電車の中で、男子大学生が三人います、その会話が耳に入るんですが、どうもこの子達、就職活動中の学生さんみたいで、先輩が後輩にアドバイスをしているのですが…
先輩「結局な、落ちていくものを救っても、経済はよくならない、だめなもんはだめなんだ、○はな、言われた事だけやるから○に向いているんだ、△は頭は悪いけど△に向いてるよ、彼らは自分の事をよくわかってんだよ、それは良いと思うよ」
…君は確かに正しい、きっと正しいんだけど、なんだかとっても嫌だなぁ、だめでもブサイクでも、正しくなくても、明日も明後日もくるんだよ?それはもうあっさり次々来るよ、好きでも嫌いでも、どう見ても一発逆転できそうになくても毎日がバンバン来るぜ、そんなね、それを君ね…

スマホの画面を見てたらなんだか酔ってきた…、ぬぬぬ、画面に文字がいっぱい、こんなに僕がもう書いたのね、マクラが長いといつか叱られるかな…、なんだっけな、あ、もうすぐ家だ、おぉ無事に着いた、なんだか今無性に虚子が読みたい。
「大丈夫だよ、クヨクヨすんなよ、俺が付いてるぜ、一緒に頑張ろう」
と、絶対に言わない虚子の俳句が大好きです、さ、読んでいきましょー!

今日は大正15年~

恋猫をあはれみつつもうとむかな

面倒くさいのが伝わってきます

手に持ちて線香売りぬ彼岸道

別に買ってあげるわけではない

春の月蛤買うて仰ぎけり

蛤買ったぜ、という俳句

寝られざる闇に描きし牡丹かな

じーっと闇ん見ているのが似合うような老人になりたい

清風に尚蠅居るや一二匹

あ、蠅が一二匹、と思ったらしい

憂かりける蚤の一夜の宿なりし

かゆい

四五歩行きて立ちとまりたる橋涼み

とってもなんでもないけど、涼しい、すごく涼しいわけではなくて、ちょっと涼しい

橋暑し更に数歩を移すなる

今度は暑い、動いても暑い、あぁ暑い

月明に仰ぎ伏したるベンチかな

仰ぎ伏したるベンチかよ

七夕の歌書く人によりそひぬ

へー、と覗いて見る

初富士を見て嬉しさや君を訪ふ

東大俳句会での句、ちなみにメンバーは12人、楽しそうだなぁ

花過ぎの茶店を守りて老婆かな

老婆かなって!

箱庭の人に古りゆく月日かな

箱庭を黙って見ながら色々考えてそう、ただし口にはだしそうにないところが、また良いです

新涼や精進料理あきもする

あ、先生飽きちゃった!肉と酒、早く!

ゆるぎなき柱の下の雑煮かな

ゆるぎないぞ

落語聞く静かに団扇使ひつつ

絶対ニコニコしてます。

聞きしよりもあまりに小さき柿の家

うわっ、小さっ!?という句、柿の家が良い味です、ちなみに乃木大将の家らしいです。

狐火のでてゐる宿の女かな

狐火ぐらい出る、というような宿

ほつかりと灯ともる窓の干菜かな

ほつかりが良い感じ

さて昭和4年まで読んできました、虚子読んで、朝ご飯食べて、洗濯してゴミ出して、着替えて、さ、今日をこなすぞ、今日もちょっとだけ頑張ろうかね、それじゃまた、バーイ