週刊俳句(最近書いてませんが)やきりんのへやでボタンを連打しまくったせいか、僕の携帯は三年ほどでくたくたになり、ギブアップしてしまいました、そして携帯会社の人に言われるがまま、スマホとかいうなんかスゴいらしいマシーンにしたのですが、それがなんというかですね…、不便なんですよ…、うまく動かなくって携帯会社に持って言っても、その店員さんの言ってるカタカナがわからないのです、この人いったい何を言ってんだろと思うぐらいわからんのです、それで結局みじめな気分になってトボトボ帰るわけですが、敢えて聞きましょう、スマホとはそもそも何する機械なんでしょうか?タッチパネルはみんなほんとに便利なんですか?みんな押したいとこを押せてんですか?
ニーチェが専門の、僕が一番尊敬していた母校の教授の言葉をよく思い出しますす。
教授「西村君、プラトンの全集とかがでると、翌年ガクッと学生の学力が落ちるのです、自分の力で調べなくても簡単に答えが手に入るからです、人間は良かれ良かれと思い文明を進化させますが、悲しい事に大切なものを失ってしまうのです、悲劇ですねぇ西村君、ね、西村君、四年大学に居たって何にもできやしないのですから、ギリシア悲劇でも読んではどうですか?西村君、…入門書なんて、読まなくて良いです、西村君、狂気の無いものは信じなくて良いのです…」
この教授が優秀な学者であるかどうかは結局わからかなかったけど、僕はこの教授にだけは特別になついていました。
さ、なんだっけ?虚子だっけ?虚子を読めば何かを思い出すのかな、そうでもないかな、などとグッタリしながら今、小田急線で考えています。
裏山の木瓜掘つて来てまだ植ゑず
いつ植えようかな的な
打水の石いつまでもしめり居る
しめり居るなぁ的な
鴫打つてわれをもてなす志
えらい、あんた偉い的な
おもむろに窓に入る柳絮かな
おもむろに来た!
大空にあらはれ来る柳絮かな
今度大空にあらはれ来た!
夕立の乞食全く居ずなんぬ
あ、居ずなんぬ、…居ずなんぬかぁ
くれといふダンサーにやる扇かな
虚子の句を書いてもらった扇でのバブルな踊りが見てみたい、遅日の石の…、とか竜の玉深く…とかの句が書かれた扇で踊るダンサーが見たい
朝鮮の旅に落しぬ支那扇
落としちゃった句、なんでもないけど支那扇と言えばなんだか素朴で良い感じの扇が見える、「朝鮮の旅」も良い感じの山河を見せる
横にやれ終には縦に破れ芭蕉
なんというか、破れたって俳句
鷲騒ぐ隣の檻に鷹静か
鷲のがデカイしね、虚子が詠むと、あぁきっとそうだったんだね、と思ってしまう。
半日を提げし土産のさくらもち
置くに置けないし、困ったさくらもち
移り来て人住みにけり青すだれ
青すだれの「青」の一字いきいき見えるのかな、なんでもないんだけれど
前の人誰ともわかず蓮の闇
誰だろと思いながら、じっと見てる感じが良い
もり上り花あるところお寺かな
良い感じのお寺かな、斎藤さんの短歌的に言うと寺ナイス
龍巻に添うて虹立つ室戸岬
あ、室戸岬だ(高知)、学校サボッテ室戸岬で朝日を見て、昼まで眠った月曜日が最高に楽しかったなぁ
鮎の籠提げて釣橋走り来る
テッテテテ~と走る、元気
つと刺しぬ風に吹かれて来し蜂が
風に吹かれて来た蜂がつと刺した…
羽子をつく娘と孫のおない同士
おない同士が可愛い
秋の蠅うてば減りたる淋しさよ
こういう句こそ、立派な短冊に立派な字で書いて欲しい、で松山の財閥の玄関とかに飾って欲しい、これがかの虚子先生の~的な
今回は昭和6年の終わりまで読みましたよ
これでもかと、ど真ん中に無回転ボールを投げてくる虚子先生、抑えたり打たれたりしながらも結局勝ち星を増やす投手みたいだなぁ、きりんのへやはむしろマクラが勝負だなぁ、月曜日が終われば、またすぐ木曜日が来て月曜日が来るんだなぁ、国家公務員のボーナスとかテレビ(職場で見れる)で流さないで欲しいなぁ、とブツブツ…
うん、ま、いっか!
それじゃまた、バーイ!